万座温泉
萬座溫泉
昭和初期のガイド文
草津鉄道石津平駅から西北16km、駄馬の便があります。草津からは白根山を経て16km、白根山頂硫黄採取所まで駄馬の便があり、そこから下り3kmです。別に信州山田温泉から七味温泉を経て14km、現在のところ、多くの人はこの山田から入ります。温泉のあるところは海抜1,555m、日本有数の高山温泉のひとつです。温泉は硫酸性食塩泉で姥湯、にが湯、塩湯、鈴湯などの源泉があり、胃腸病に特効があり、婦人病、脳病、皮膚病、リウマチなどにも効くといいます。旅館は豊国館、常磐屋、日進館。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 万座温泉
- かな
- まんざおんせん
- 種別
- 温泉
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 群馬県吾妻郡嬬恋村干俣
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同石津平驛から西北一六粁、駄馬の便がある。草津からは白根山を經て一六粁、白根山頂硫黃採取所まで駄馬の便があり、そこから下り三粁である。別に信州山田溫泉から七味溫泉を經て一四粁、現在のところ、この山田から入る浴客が多い。溫泉のある處は海拔一、五五五米、日本に於ける有數の高山溫泉の一である。溫泉は硫酸性食鹽泉で姥湯、にが湯、鹽湯、鈴湯などの源泉があり、胃腸病に特效があり、婦人病、腦病、皮膚病、リウマチスなどにも效くと云ふ。旅館 豐國館、常磐屋、日進館。