新鹿沢温泉
新鹿澤溫泉
昭和初期のガイド文
草津鉄道嬬恋駅の西南14km、信越線上田駅からは東北18km、鳥居峠を越えて行くところにあり、ともに自動車の便があります。温泉は西南約4kmにある本鹿沢から引湯したもので、アルカリ性炭酸泉に属し、胃腸病、脳病、婦人病、リウマチ、多血症に効くといいます。この地浅間山麓の高原で海抜約1,200m、近く鳥居峠から四阿、万座、白根を右に、籠ノ登、鍋蓋を左に、村上山を隔てて浅間の噴煙が眺められます。冬期は格好のスキー場として賑わいます。旅館は増屋、宮崎、小増屋。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 新鹿沢温泉
- かな
- しんかざわおんせん
- 種別
- 温泉
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 群馬県吾妻郡嬬恋村田代
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同嬬戀驛の西南一四粁、信越線上田驛からは東北一八粁、鳥居峠を越えて行く、共に自動車の便がある。溫泉は西南約四粁にある本鹿澤から引湯したもので、アルカリ性炭酸泉に屬し、胃腸病、腦病、婦人病、リウマチス、多血症に效くと云ふ。この地淺閒山麓の高原で海拔約一、二〇〇米、近く鳥居峠より四阿、萬座、白根を右に、籠ノ登、鍋蓋を左に、村上山を隔てゝ淺閒の噴煙が眺められる。冬期は好箇のスキー場として賑ふ。旅館 增屋、宮崎、小增屋。