三峯モミ

三峰の樅の變種
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

三峯神社の境内には杉やヒノキの大樹が多くありますが、そのなかでも鐘楼のそばにあるモミの一種はこの山だけに生育する珍種です。その葉はモミよりも小さく、ダケモミに似ていますが、裏面が灰色をしていません。一年生の枝は黄緑色で光沢があり、果実は円筒形で長さ10cm、直径5cm、円頭です。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
三峯モミ
かな
みつみねもみ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
埼玉県秩父市三峰298-1
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

三峰神社の境內には杉檜の大樹多く、その中鐘樓の傍にある樅の一種はこの山のみに生育する珍種である。その葉は樅よりも小さく、だけもみに似て居るが、裏面が灰色をなして居ない。一年生の枝は黃綠色で光澤があり、毬果は圓筒形で長さ一〇糎、徑五糎、圓頭である。

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