秩父神社
秩父神社[國幣小社]
昭和初期のガイド文
秩父鉄道秩父駅の北約0.5km、秩父町にあり、境内は広く老杉の森のうちにあり、思兼命および知知夫彦命を祀ります。拝殿は入母屋造、正面に千鳥破風、向拝に軒唐破風を架け、本殿は三間社流造で社殿全体の構造は権現造です。桝組の間、破風の内部は蓬萊山、竜、その他の彫刻をもって埋め、桝組、梁などには繧繝彩色を施し、全体に華麗な装飾を用い、江戸初期の特徴を残しています。
この社の秩父神楽は有名なもので、大祭(12月6日)、春季祭(4月23日)、秋季祭(9月23日)などに催されます。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 秩父神社
- かな
- ちちぶじんじゃ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 埼玉県秩父市番場町1-1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同秩父驛の北約半粁、秩父町にあり、境內廣く老杉の森のうちにあり、思兼命及知知夫彥命を祀る。拜殿は入母屋造、正面に千鳥破風、向拜に軒唐破風を架け、本殿は三閒社流造で社殿全體の構造は權現造である。桝組の閒、破風の內部は蓬萊山、龍、その他の彫刻を以てうづめ、桝組、梁などには繧繝彩色を施し、全體に華麗な裝飾を用ゐ、江戶初期の特徵を存して居る。
當社の秩父神樂は有名なもので、大祭(十二月六日)春季祭(四月二十三日)秋季祭(九月二十三日)などに催される。