国神の蛇灰石

國神の蛇灰石
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

秩父鉄道上長瀞駅の西南1km、金崎の東に断崖となって現れ、結晶片岩の間に分在し、蛇紋岩の変質したものですが黒色、緑色、白色の各部が混ざり合っているので、俗に鳩糞石とも呼ばれます。黒色の部分の多いものは、琢磨すれば美しい光沢を発するので、装飾材に適します。付近の河床に累積している石塊を割って用材を採集します。国神産の蛇灰石は全国で最も優良なものとして建築家はこれを蛇紋石と呼んでいます。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
国神の蛇灰石
かな
くにかみのじゃかいがん
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
埼玉県秩父郡皆野町国神
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同上長瀞驛の西南一粁、金崎の東方に斷崖をなして現はれ、結晶片岩の閒に分在し、蛇紋岩の變質したものであるが黑色、綠色、白色の各部相混じて居るので、俗に鳩糞石と稱せられる。黑色の部分の多いものは、琢磨すれば美しい光澤を發するので、裝飾材に適する。附近の河床に累積してゐる石塊を割つて用材を採る。國神產の蛇灰石は全國中最も優良なもので建築家はこれを蛇紋石と呼んで居る。

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