三峯神社
三峯神社[縣社]
昭和初期のガイド文
秩父鉄道秩父駅の西南約22km、大滝村三峯山頂にあり、山麓一の鳥居まで自動車の便があります。ここから山頂まで約6km、境内は広々とし展望が開けています。伊邪那岐命、伊邪那美命および大山祇命を祀ります。古来火防盗難除のために御眷族拝借と称し神符を受ける人が多く訪れます。御眷族とは祭神の使者として信仰されている狼のことです。毎年4~5月の頃は参拝者が特に多く日々数百人におよぶといいます。現在の社殿は江戸時代の権現造です。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 三峯神社
- かな
- みつみねじんじゃ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 埼玉県秩父市三峰298-1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同秩父驛の西南約二二粁、大瀧村三峯山頂にあり、山麓一の鳥居まで自動車の便がある。こゝより山頂まで約六粁、境內廣濶にして展望が廣い。伊邪那岐命、伊邪那美命及大山祇命を祀る。古來火防盜難除のために御眷族拜借と稱し神符を受けるものが多い。御眷族とは祭神の使者として信仰されて居る狼のことである。每年四五月の頃は參拜者殊に多く日々數百人に及ぶと云ふ。今の社殿は江戶時代の權現造である。