龍口寺

龍口寺[日蓮宗本山]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

藤沢駅の南3km、電車の便があり、片瀬の丘上、江ノ島の対岸にあります。日蓮上人法難の旧蹟として名高いところです。すなわち鎌倉時代の文応年間(1260~1261年)立正安国論を書いて執権北条時頼に送り、さらに文永8年(1271年)幕府社寺司に対し、禅宗、浄土宗などの禁制を強請したため幕府の怒りを買い、同年9月12日の夜、斬罪に処せられんとしたところと伝えています。弘安の頃門弟らが協力して堂宇を建立し日蓮上人を開山としました。現在の堂宇は明治年間(1868~1912年)の再建です。境内に接して龍口園があり、展望に富んでいます。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
龍口寺
かな
りゅうこうじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
神奈川県藤沢市片瀬3-13-37
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

驛の南三粁、電車の便あり、片瀨の丘上江ノ島の對岸にある。日蓮上人法難の舊蹟として名高い。卽ち文應年閒立正安國論を書いて執權北條時賴に送り、更に文永八年幕府社寺司に對し、禪宗、淨土宗などの禁制を强請した爲め幕府の怒りを買ひ、同年九月十二日夜斬罪に處せられんとした所と傳へて居る。弘安の頃門弟等が協力して堂宇を建立し日蓮上人を開山とした。今の堂宇は明治年閒の再建である。境內に接して龍口園があり、展望に富んで居る。

藤沢のみどころ