光明院
光明院
昭和初期のガイド文
五重塔の東南丘上景勝の地にあり、天文の頃僧以八の開いた寺で以八寺ともいいます。本尊阿弥陀如来の立像は厨子入木造で高さ約95cm、塗金截金彩色があり、室町初期の作で国宝になっています。なおこの寺には絹本著色金彩阿弥陀三尊来迎画があります。これも国宝で中像は雲上に蓮華を踏んで立ち、衣には截金で雷交および七宝文を施しています。描線流麗な鎌倉時代の作です。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 光明院
- かな
- こうみょういん
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 広島県廿日市市宮島町大町395
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
五重塔婆の東南丘上景勝の地にあり、天文の頃僧以八の開いた寺で以八寺とも云ふ。本尊阿彌陀如來の立像は厨子入木造高さ約二尺五寸塗金截金彩色があり、室町初期の作で國寶になつて居る。尙當寺には絹本著色金彩阿彌陀三尊來迎畫がある。これも國寶で中像は雲上に蓮華を踏んで立ち、衣には截金で雷交及七寶文を施して居る。描線流麗なる鐮倉時代の作である。