厳島神社五重塔
五重塔婆[國寶]
昭和初期のガイド文
荒胡子神社後方の丘上に高くそびえています。室町時代の天文年間(1532~1555年)の建築で方三間五層檜皮葺、各層屋根の流れはやや緩かですが隅軒は著しく反転し、同一形式の屋蓋を反覆して高く聳立し、隣接する千畳閣の鈍重な屋根に対して軽快な美観を呈しています。その構造様式は和様に唐様を加味したもので室町末期の好建築です。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 厳島神社五重塔
- かな
- いつくしまじんじゃごじゅうのとう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 広島県廿日市市宮島町1-1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
荒胡子神社後方の丘上に高く聳えて居る。天文年閒の建築で方三閒五層檜皮葺、各層屋根の流れ稍々緩かであるが隅軒著しく反轉し、同一形式の屋蓋を反覆して高く聳立し、鄰接せる千疊閣の鈍重な屋根に對して輕快な美觀を呈して居る。その構造樣式は和樣に唐樣を加味したもので室町末期の好建築である。