伊豆山神社

伊豆山神社[國幣小社]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

熱海駅の東北2.5km、自動車の便があり、相模湾に面した伊豆山の中腹の景勝地にあります。もと伊豆山権現または走湯山権現とも呼ばれ伊豆山神を祀り、平安時代からこの地方の名神として知られています。源頼朝が深く崇敬し、平家討伐の志を遂げてからはさらに崇敬を深め、祈願・社参・奉幣など怠りなく鎌倉時代を通じ三島神社、箱根神社とともに幕府から特別の待遇を受け、年々将軍家の社参・奉幣が行われました。江戸時代に入ってから徳川家康以来社領を寄進し、永く武家尊崇の社と仰がれていました。社殿は大正12年(1923年)の震災後に改築され、拝殿は五間三面の入母屋造、本殿は三間社流造です。

  • 宝物
  • 後奈良天皇宸筆般若心経[国宝]紺紙金泥書 一巻 後奈良天皇の立願により諸国の一宮に納められた宸筆心経のひとつで奥付に「伊豆国」とあります。
  • 仏説無所悕望経 紺紙金銀泥書 一巻 平安末期
  • 双鳥草花模様和鏡 一面 平安末期
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
伊豆山神社
かな
いずさんじんじゃ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
静岡県熱海市伊豆山上野地708-1
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

驛の東北二粁半、自動車の便があり、相模灣に面せる伊豆山の中腹景勝の地にある。もと伊豆山權現または走湯山權現とも稱し伊豆山神を祀り、平安時代からこの地方の名神として知られて居る。源賴朝が深く崇敬し、平家討伐の志を遂げてからは、更に崇敬の誠を致し、祈願社參奉幣など怠りなく鐮倉時代を通じ三島神社、箱根神社と共に幕府から特別の待遇を受け、年々將軍家の社參奉幣が行はれた。江戶時代に入つてから德川家康以來社領を寄進し、永く武家尊崇の社と仰がれて居た。社殿は大正十二年の震災後に改築され、拜殿は五閒三面の入母屋造、本殿は三閒社流造である。

  • 寶物
  • 後奈良天皇宸筆般若心經[國寶]紺紙金泥書 一卷 後奈良天皇の立願により諸國の一宮に納められた宸筆心經の一で奧に「伊豆國」とある。
  • 佛說無所悕望經 紺紙金銀泥書 一卷 平安末期
  • 雙鳥草花模樣和鏡 一面 平安末期

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