熱海大湯

熱海大湯の過去
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

明治10年(1877年)ごろは日に5~6回噴出し、29年(1896年)には周期が平均4時間11分で、一度噴出しはじめてから終わるまでは平均1時間15分でした。また長湧きと呼ばれ平均2ヶ月に1回、16時間ほど続けて噴いて、それが止むと16時間はまったく噴出しないということもありました。しかし明治37年(1904年)ごろから掘削して温泉を得るものが多くなり、それが大湯の湧出に影響したらしく、大正4年(1915年)ごろには約13時間ごとに噴湯し、遅れる時は25時間を経て噴くようになりました。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
熱海大湯
かな
あたみおおゆ
種別
見所・観光
状態
状態違うが見学可
備考
現在は自噴の間歇泉としては完全に止まっていて、5分ごとに人工的に湯を噴出させています。
住所
静岡県熱海市上宿町4-3
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

明治十年頃は一晝夜に五回乃至六回噴出し、二十九年には周期が平均四時十一分で、一度噴出し始めてから終る迄は平均一時十五分であつた。また長湧と稱し平均二ケ月に一回十六時閒位續けて噴いて、それが歇むと十六時は全く噴かなかつた。しかるに明治三十七年頃から鑿井して溫泉を得るものが多くなり、それが大湯の湧出に影響したと見え、大正四年頃には約十三時每に噴湯し、遲れる時は二十五時を經て噴くやうになつた。

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