和田岬砲台
和田岬砲臺[指定史蹟]
昭和初期のガイド文
兵庫港和田岬の突端で三菱造船所構内にあります。形が臼に似ていることから俗に臼砲堂と呼ばれ、外部は花崗岩で内部は木造の2階建て、方形の砲門12個を開いています。高さ約12m、直径約17m。勝海舟の建議により、幕命の下に江戸時代末期の文久3年(1863年)工を起し元治元年(1864年)に竣功しました。これを中心にして五稜形の土塁があったといいますが早く破壊されています。砲台の西にある灯台は明治4年(1871年)にはじめて造られたもので、今のものは同17年(1884年)の再築です。
※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 和田岬砲台
- かな
- わだみさきほうだい
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1-1-1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
兵庫港和田岬の突端で三菱造船所構內にある。形臼に似たるを以て俗に臼砲堂と稱し、外部花崗岩で內部木造二階、方形の砲門十二個を開いて居る。高さ約一二米、徑約一七米。勝海舟の建議により、幕命の下に文久三年工を起し元治元年に竣功した。これを中心にして五稜形の土壘があつたと云ふが早く破壞された。砲臺の西にある燈臺は明治四年に始めて造られたもので、今のものは同十七年の再築である。