湊川
湊川
昭和初期のガイド文
鍋蓋山、再度山の北、武庫郡山田村に発し、湊山南麓から東南に流れ、川崎の鼻で海に注ぎ、土砂を運ぶことが多いので、河床は年々高まって天井川となり、河水は氾濫して被害が多かったものです。よって河道の付け替え工事を行うこととなり、会下山に600mのトンネルを開鑿して西の刈藻川に導き、新湊川ができました。工事は明治30年(1897年)から4年で終わり、120万円を費やしました。市内を流れること約7.5km。
※底本:『日本案内記 近畿篇 下(初版)』昭和8年(1933年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 湊川
- かな
- みなとがわ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 兵庫県神戸市
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
鍋蓋山、再度山の北、武庫郡山田村に發し、湊山南麓より東南に流れ、川崎の鼻で海に注ぎ、土砂を運ぶことが多いので、河床は年々高まつて天井川となり、河水氾濫して被害が多かつた。よつて河道の附替工事を行ふこととなり、會下山に六〇〇米の隧道を開鑿して西方の刈藻川に導き、新湊川が出來た。工事は明治三十年から四年で終り、百二十萬圓を費した。市內を流れること約七粁半。