オオサンショウウオ棲息地

大山椒魚棲息地[指定天然記念物]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

湯原温泉所在の湯原村を初め中和、八束、川上、二川の5村にわたる旭川流域はオオサンショウウオ棲息地です。オオサンショウウオは両棲類のなかで最大の有尾動物として日本産のものが世界に有名で、大分県駅館川支流の水域と岐阜県和良川支流の水域はその棲息の南限地あるいは北限地です。岡山県旭川の本流および支流はかつて日本において最も饒産した地方でしたが、濫獲された結果一時大いに減少しました。ところが近年捕獲を禁止したので、次第に増加している模様で、湯原温泉の名物のひとつとしてその醜容が面白がられています。

※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行

令和に見に行くなら

名称
オオサンショウウオ棲息地
かな
おおさんしょううおせいそくち
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
岡山県真庭市湯原温泉
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

湯原溫泉所在の湯原村を初め中和、八束、川上、二川の五村に亙る旭川流域は大山椒魚棲息地である。大山椒魚は兩棲類中最大の有尾動物として本邦產のものが世界に有名であつて、大分縣驛館川支流の水域と岐阜縣和良川支流の水域はその棲息の南限地或は北限地である。岡山縣旭川の本流及支流は嘗て本邦に於て最も饒產した地方であつたが、濫獲された結果一時大いに減少した。然るに近年捕獲を禁止したので、漸次增加する模樣で、湯原溫泉の一名物としてその醜容が興がられて居る。

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