出北観音堂

出北の觀音堂
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

延岡駅の南約2km、市内出北にあり、俗に監物様と呼ばれます。岩熊井堰開設の功労者である藤江監物の霊を祀っています。監物は牧野氏の重臣で江戸時代中期の享保年間(1716~1736年)藩主に要請して工事を起し鋭意ことにあたりましたが、軍資金流用の嫌疑をもって獄に下り、同16年(1731年)没しました。村民は小堂を建てて郡奉行江尻喜多衛門(延勝)の霊をともに併せ祀ったものです。監物は大正年間(1912~1926年)従五位を贈られました。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
出北観音堂
かな
いできたかんのんどう
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
宮崎県延岡市出北3-31-20
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

延岡驛の南約二粁、市內出北にあり、俗に監物樣と呼ばれる。岩熊井堰開設の功勞者である藤江監物の靈を祀つて居る。監物は牧野氏の重臣で享保年閒藩主に請ひて工事を起し銳意事に當つたが、軍資金流用の嫌疑を以て獄に下り、同十六年歿した。村民小堂を建てゝ郡奉行江尻喜多衞門(延勝)の靈を共に倂せ祀つたものである。監物は大正年閒從五位を贈られた。

延岡のみどころ