有喜貝塚

有喜貝塚
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

諫早駅の東南約13km、北高来郡有喜村、里名六本松と呼ぶ海岸から100mの丘上の畑中にある貝塚で石器、骨角器、土器等とともにかつて貝層中から2個の原始的組合せの石棺が発見され、その1個には伸展葬の人骨とともに左胸部第二肋骨の下で尖ったほうが足の方向に向いている鉄鏃が存在しました。これは鉄鏃を射込まれた遺骸と見られ、石器時代の末期に鉄器の使用者が存在した証拠となるものです。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
有喜貝塚
かな
うきかいづか
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
長崎県諫早市松里町1060-5
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

驛の東南約一三粁、北高來郡有喜村、里名六本松と呼ぶ海岸から一〇〇米の丘上の畑中にある貝塚で石器、骨角器、土器等と共に曾て貝層中から二箇の原始的組合せ石棺が發見せられ、その一箇には伸展葬の人骨と共に左胸部第二肋骨の下に於て鋒部を足の方向にした鐵鏃が存在した。これは鐵鏃を射込まれた遺骸と見られ、石器時代の末期に於て一方に鐵器の使用者が存在した證左となるものである。

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