祐徳稲荷神社
祐德稻荷神社[縣社]
昭和初期のガイド文
肥前鹿島駅からは南4km、肥前浜駅の西南2km、藤津郡古枝村にあります。祭神は倉稲魂大神、猿田彦大神および大宮売大神の三神です。江戸時代中期の貞享4年(1687年)鍋島直朝の室萬子が花山院家からかつて分社した稲荷の霊を勧請し、さらに大宮売、猿田彦二神を合祀したものです。明治12年(1879年)県社に列されました。本社は参拝客の多いことで九州屈指の神社で、規模宏大です。俗に祐徳院さんと呼ばれ、参詣者の数は太宰府神社に次ぐといわれ、京都伏見稲荷、茨城県笠間稲荷とともに三大稲荷と称されます。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 祐徳稲荷神社
- かな
- ゆうとくいなりじんじゃ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 佐賀県鹿島市古枝
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
肥前鹿島驛からは南四粁、肥前濱驛の西南二粁、藤津郡古枝村にある。祭神、倉稻魂大神、猿田彥大神及大宮賣大神の三神。貞享四年鍋島直朝の室萬子華山院家より甞て分社せし稻荷の靈を勸請し、更に大宮賣、猿田彥二神を合祀したものである。明治十二年縣社に列せられた。本社は賽客の多きこと九州屈指の神社にして、規模宏大である。俗に祐德院さんと稱し、賽者の數太宰府神社に次ぐと云はれ、京都伏見稻荷、茨城縣笠閒稻荷と共に三大稻荷と稱される。
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