七ツ釜
七ツ釜(土器崎)
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
[指定天然記念物] 唐津駅の西北約14km、東松浦郡湊村屋形石に位置する神崎(別名:土器崎)の海岸にあります。呼子から発動機船で訪れることが可能です。この岬はすべて玄武岩で構成されており、岩が幾重にも重なり合い、迫力のある壮観を見せます。海岸線沿いの断崖には7つの海蝕洞が並び、竈を並べたように見えることから「七ツ釜」という名前がつけられました。これらの洞窟の全長は約36mに及び、中央にある洞窟が最も大きいものです。洞門の幅と高さはともに約2.7mあり、最も南に位置する洞窟は貫通して石門の形をしています。また、岩の柱には柱状節理と薄い葉片状節理がよく発達しており、上部では横径が約15cm、下部では約30cmとされています。風が静かな日には、小舟で洞窟内を進むことも可能です。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 七ツ釜
- かな
- ななつがま
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 佐賀県唐津市屋形石
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
[指定天然記念物] 驛の西北約一四粁、東松浦郡湊村屋形石神崎一名土器崎の海岸にあり、呼子から發動汽船の便がある。全岬玄武岩より成り、疊々相倚り、累々相迫つて壯觀を呈し、海に沿うた嚴脚に七個の海蝕洞が並列して竃を並べた樣であるからこの名を與へたものである。長さ合せて約三六米に及び、中央にあるもの最も大きく、洞門の幅約二米七、高さまた二米七ある。最も南にあるものは貫通して石門となつて居る。石柱は柱狀節理と共に薄い葉片狀節理がよく發達し、その横徑上半部一五糎內外、下半部三〇糎内外である。風靜なる時は舟を窟內に入れることが出來る。
