積丹半島

積丹半島
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

岩内駅の東約8kmの堀株から始まります。ヘロカルウス、茶津、渋井、茅沼、泊、照岸を経て盃まで約21kmは自動車が通っていて、興志村、茂岩、祈石、魚谷、弁財澗、神恵内、赤石等を経て大森まで12kmは道路があります。海岸は紆余曲折、奇岩怪石が点在し、大小数十のトンネルがあり、勝景から勝景に続いています。またニシン漁が旺盛だった時代の豪壮な設備を見ることができます。北の神威岬灯台までは、風景がさらによく、雷電海岸にも勝るものがありますが、2~3か所は渡舟が必要です。団体旅行であれば、岩内から発動機船で約3時間で達することができます。

※底本:『日本案内記 北海道篇(五版)』昭和11年(1936年)発行

令和に見に行くなら

名称
積丹半島
かな
しゃこたんはんとう
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
北海道積丹郡積丹町、古宇郡神恵内村ほか
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

岩內驛の東約八粁の堀株から始まる。ヘロカルウス、茶津、澁井、茅沼、泊、照岸を經て盃まで約二一粁は自動車を通じ、興志村、茂岩、祈石、魚谷、辨財澗、神惠內、赤石等を經て大森まで一二粁は道路がある。海岸は紆餘曲折、奇岩怪石點綴し、大小數十の隧道があり、勝景から勝景に續いて居る。また鰊漁旺盛時代の豪壯な設備を瞥見することが出來る以北神威岬燈臺までは、風景更によく、雷電海岸にも勝るものがあるが、二、三箇所は渡舟を要する。團體旅行なれば、岩內から發動機船により、約三時閒で達することが出來る。

積丹半島のみどころ