伊能忠敬旧宅

伊能忠敬舊宅
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

佐原駅の東南1km、佐原町本橋元にある伊能三郎右衛門氏の家がそれです。忠敬は上総の人、養家伊能氏を中興して50歳を越えてから江戸に出て、高橋東岡に就き星暦の学を修め、江戸時代後期の寛政12年(1800年)幕命を受け、前後18年間北海道、本州、九州の地方を踏査実測して、全国の地図を完成させた人で、その当時使用した量程車、象限儀、方位盤などの測量器具、その製図に関する大小の測図および日記蔵書など約600点が、当時のままの書斎に保存されています。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
伊能忠敬旧宅
かな
いのうただたかきゅうたく
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
千葉県香取市佐原イ1899
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

驛の東南一粁、佐原町本橋元にある伊能三郞右衞門氏の家がそれである。忠敬は上總の人、養家伊能氏を中興して五十餘歲に及び江戶に出で、高橋東岡に就き星曆の學を修め、寬政十二年幕命を受け、前後十八ケ年閒北海道、本州、九州の地方を踏査實測して、全國の地圖を完成した人で、その當時使用した量程車、象限儀、方位盤などの測量器具、その製圖にかゝる大小の測圖及日記藏書など約六百點が、當時のまゝの書齋に保存されて居る。

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