宇都宮市

宇都宮市
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

栃木県の中央に位置し、田川にまたがり、北に八幡山の丘陵を背負っています。県治の中心で付近に師団を置かれ、人口約7万6,000人におよびます。駅から西方市の中央を東西に通じる池上町、大工町の大通は商業の中心で、曲師町、日野町は小売店多く、馬場町は娯楽機関のあるところ。この地は古くから宇都宮氏の城地でしたが、安土桃山時代の慶長年間(1596~1615年)蒲生秀行がここに封ぜられて大いに城塁を修築し、市街を拓き、以後奥平、本多、阿部、松平の諸氏を経て戸田氏の城下となり明治維新におよびました。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
宇都宮市
かな
うつのみやし
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
栃木県宇都宮市
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

栃木縣の中央に位し、田川に跨り、北に八幡山の丘陵を負ふ。縣治の中心で附近に師團を置かれ、人口約七萬六千に及ぶ。驛から西方市の中央を東西に通ずる池上町、大工町の大通は商業の中心で、曲師町、日野町は小賣店多く、馬場町は娛樂機關のある處。この地は古くから宇都宮氏の城地であつたが、慶長年閒蒲生秀行がこゝに封ぜられて大に城壘を修築し、市街を拓き、爾後奧平、本多、阿部、松平の諸氏を經て戶田氏の城下となり明治維新に及んだ。

宇都宮のみどころ