月輪陵および後月輪陵
月輪御陵及後月輪御陵
昭和初期のガイド文
泉涌寺の東南隅にあり、月輪陵は霊明殿の後方高い塀をめぐらしたうちにあり、第87代四条天皇、第108代後水尾天皇以下明正、後光明、後西、霊元、東山、中御門、桜町、桃園、後桜町、および後桃園天皇に至る12帝の陵で、いずれも九重の石塔を建てて山陵に擬したものです。このほか陽光院太上天皇、中宮、皇太后等の諸陵墓もあり、また後土御門、後柏原、後奈良、正親町、後陽成天皇の御灰塚等があります。後月輪陵は月輪陵の南の一角で、第119代光格天皇および第110代仁孝天皇の陵です。ともに九重の石塔です。このほかに六皇妃、三親王の御墓があります。
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 月輪陵および後月輪陵
- かな
- つきのわのみささぎおよびのちのつきのわのみささぎ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 京都府京都市東山区泉涌寺山内町 泉涌寺内
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
泉涌寺の東南隅にあり、月輪御陵は靈明殿の後方高き塀をめぐらした裡にあり、第八十七代四條天皇、第百八代後水尾天皇以下明正、後光明、後西、靈元、東山、中御門、櫻町、桃園、後櫻町、及後桃園天皇に至る十二帝の御陵で、何れも九重の御石塔を建てゝ山陵に擬したものである。この他陽光院太上天皇、中宮、皇太后等の諸陵墓もあり、また後土御門、後柏原、後奈良、正親町、後陽成天皇の御灰塚等がある。後月輪御陵は月輪御陵の南の一劃で、第百十九代光格天皇及第百十代仁孝天皇の御陵である。共に九重の御石塔である。この他に六皇妃、三親王の御墓がある。