門司ヶ関址
門司關址
昭和初期のガイド文
門司駅の東北2km、和布刈神社に行く途中、旧門司のもと兵器製造所構内にあり、自動車の便があります。敷石8m²ほどのなかに摺鉢形の池があります。ここが門司関の旧跡で、昔は清水が湧出し、青苔蒼々としていたといいます。この地は中国に渡る最短の道であるため、関屋を設けて往来の人馬船舶を検視したものと伝えられています。門司関は文字ヶ関とも称して古来吟詠が多く、路傍に和歌を刻した碑石があります。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 門司ヶ関址
- かな
- もじがせきあと
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 福岡県北九州市門司区旧門司2-4
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
驛の東北二粁、和布刈神社に行く途中、舊門司のもと兵器製造所構內にあり、自動車の便がある。敷石八方米許の中に摺鉢形の池がある。こゝが門司關の舊跡で、昔は淸水湧出し、靑苔蒼々として居つたと云ふ。この地は中國に渡る最短の道であるから、關屋を設けて往來の人馬船舶を檢視したものと傳へられる。門司關は文字ケ關とも稱して古來吟詠が多く、路傍に和歌を刻せる碑石がある。