昆布温泉

尻別川の流域を境として東に蝦夷富士の後方羊蹄山がそびえ、西にはニセコアンヌプリとチセヌプリの二峰が峙っている。昆布温泉とはこのニセコアンヌプリとチセヌプリ二峰の間の高原に散在する青山、鯉川、紅葉谷、成田、湯本、仁世古の諸温泉をいい、近年スキー地として有名になりました。

青山、鯉川、紅葉谷　昆布駅の北約7km、ニセコアンヌプリの中腹にあり、ニセコアンベツ川に臨んで3温泉が向かい合っていて、ともに自動車の便があります。温泉は青山、鯉川は食塩性炭酸泉、紅葉谷は硫黄泉および鉄鉱泉で脚気、胃腸病、神経系諸症、リウマチなどに効くといいます。旅館は青山に不老閣、鯉川に鯉川旅館、紅葉谷に向滝館。

成田　昆布駅の北4km、馬車の便があります。塩類泉でリウマチ、婦人病なとに効くといいます。旅館は成田館。

湯本　昆布駅の北12km、チセヌプリの山麓にあり、途中まで自動車の便があります。硫黄泉と単純泉があり、皮膚病、花柳病、リウマチなどに効くといいます。泉源は旧噴火口の跡で400m²の渓谷の随所に大小無数の湧出孔があります。旅館は軍司。

仁世古　昆布駅の北13km、倶知安駅からは西11km、自動車の便があります。ニセコアンヌプリの北麓で泉質は食塩性炭酸泉、神経衰弱症、リウマチ、腺病、皮膚病などに効くといいます。旅館は井上、稲村。