古河城跡
古河城址
昭和初期のガイド文
古河駅の西南約2km、渡良瀬川の沿岸にあり、渡良瀬川改修のため城址の中央は切断されましたがなおところどころに土塁に沼沢を残し、その北限、頼政神社のあるところは公園となっています。古河城は室町時代の康正元年(1455年)に古河公方成氏の築造したところで、江戸時代には土井氏その他が拠点とした城で、渡良瀬川を擁し、沼沢をめぐらし、丘陵に築造された規模の雄大な平城であったことが、残存の遺址によって考察されます。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 古河城跡
- かな
- こがじょうせき
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 茨城県古河市古河
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
驛の西南約二粁、渡良瀨川の沿岸にあり、渡良瀨川改修のため城址の中央は切斷されたが尙所々に土壘沼澤を殘し、その北限、賴政神社のある所は公園となつて居る。古河城は康正元年に古河公方成氏の築造せし所で、江戶時代には土井氏その他のよつた城で、渡良瀨川を擁し、沼澤をめぐらし、丘陵に築造された規模の雄大な平城であつたことが、殘存の遺址によつて考察せられる。