東京帝国大学

東京帝國大學
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

市内電車大学正門前下車、本郷区富士前町にあり、面積40万m²(12万坪)、もと加賀藩主前田家の邸があったところで、その門が保存されていて大学赤門と呼ばれています。山上集会所のあるところが旧御殿跡で現在にその園地の一部を残しています。正門内には北に工学部、理学部、南に経済学部、法学部、文学部、図書館があり、正面には大講堂があり、時計塔は高く聳え、東京市でも有数の高さだとされます。正門の南方に並ぶ赤門から入ってさらに進めば医学部および医院があります。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
東京帝国大学
かな
とうきょうていこくだいがく
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
備考
現在の「東京大学」です。
住所
東京都文京区本郷7-3-1
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

市內電車大學正門前下車、本鄕區富士前町にあり、面積四、〇〇〇アール(十二萬坪)、もと加賀藩主前田家の邸であつた處で、今にその門が保存せられ大學赤門と稱せられて居る。山上集會所のある處が舊御殿址で今にその園地の一部を存する。正門內には北に工學部、理學部、南に經濟學部、法學部、文學部、圖書館があり、正面には大講堂があり、その、時計塔は高く聳え、東京市中有數の高距と稱せらる。正門の南方に竝ぶ赤門を入りて更に進めば醫學部及醫院がある。

神田・本郷のみどころ