靖国神社
昭和初期のガイド文
市内電車九段坂上下車、明治天皇のお考えにより明治2年(1869年)に創建され、はじめは東京招魂社と称したものですが、明治12年(1879年)に靖国神社と改められました。明治維新前後およびその以後の殉国者を祀り、明治2年(1869年)から大正10年(1921年)に至る間、42回にわたり合祀された祭神の総数は12万3,192柱に達し、祭神名およびその略歴は祭神帳2,280冊に記載されています。例祭は4月30日および10月23日。
九段坂を登って右の偕行社に常灯明台があり、左に西南役の記念銅標、尼港遭難の記念標、川上操六、品川弥二郎の銅像があります。銅の大鳥居を入れば大村益二郎の銅像があります。これは市内銅像のなかで最古のもので明治21年(1888年)に建てられ、その台石を周りに韮山反射炉で鋳造した砲身が据えられています。第二の鳥居を入ると桜が多くあり、右には遊就館、能楽堂、相撲場が並び、社の後方には泉池があり、梅の樹が多く見られます。
令和に見に行くなら
- 名称
- 靖国神社
- かな
- やすくにじんじゃ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 東京都千代田区九段北3-1-1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
市內電車九段坂上下車、明治天皇の叡慮により明治二年に創建され、はじめは東京招魂社と稱したが、明治十二年に靖國神社と改められた。明治維新前後及その以後の殉國者を祀り、明治二年より大正十年に至る閒、四十二囘に合祀されたる祭神の總數十二萬三千百九十二柱に達し、祭神名及その略歷は祭神帳二千二百八十册に記載されて居る。例祭は四月三十日及十月二十三日。
九段坂を登れば右方偕行社に常燈明臺があり、左方に西南役の記念銅標、尼港遭難の記念標、川上操六、品川彌二郞の銅像がある。銅の大鳥居を入れば大村益二郞の銅像がある。これは市內銅像中最古のもので明治二十一年に建てられ、その臺石を廻りて韮山反射爐で鑄造した砲身が据ゑられて居る。第二の鳥居を入れば櫻樹甚だ多く、右方には遊就館、能樂堂、相撲場が竝び、社後には泉池があり、梅樹が多い。