馬場都々古別神社

都々古別神社[國幣中社]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

磐城棚倉駅の西南約1km、棚倉町馬場にあります。町の北端にある参道を西へ進むと丘上に亭々たる杉森があります。石段を上って鳥居をくぐり、さらにまた石段を登り随身門を入ると本殿および拝殿が神々しく玉垣に囲まれて立ち並んでいます。本殿および拝殿は江戸時代前期の寛永2年(1625年)丹羽長重の建築にかかり、祭神は味耜高彦根命で、相殿に日本武尊を祀ります。

  • 宝物中主なもの
  • 金銅飾太刀(国宝) 2口
  • 星兜の鉢 1個 室町時代
  • 大鎧残欠 緋縅革小札 1括 鎌倉時代
  • 毎年1回10月頃曝涼の序に3日~10日間陳列し観覧に供しています。本殿の裏の丘上に建武5年の銘文のある供養碑があります。
※底本:『日本案内記 東北篇(初版)』昭和4年(1929年)発行

令和に見に行くなら

名称
馬場都々古別神社
かな
ばばつつこわけじんじゃ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
福島県東白川郡棚倉町棚倉馬場39
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

磐城棚倉驛の西南約一粁、棚倉町馬場にある。町の北端にある參道を西へ進むと丘上に亭々たる杉森がある。石段を上つて鳥居をくゞり、更にまた石段を登り隨身門を入ると本殿及拜殿が神々しく玉垣に圍まれて立ち竝んで居る。本殿及拜殿は寬永二年丹羽長重の建築にかゝり、祭神は味耜高彥根命で、相殿に日本武尊を祀る。

  • 寶物中主なるもの
  • 金銅飾太刀(國寶) 二口
  • 星兜の鉢 一箇 室町時代
  • 大鎧殘缺 緋縅革小札 一括 鐮倉時代
  • 每年一回十月頃曝涼の序に三日乃至十日閒陳列縱覽に供して居る。本殿の裏の丘上に建武五年の銘文のある供養碑がある。

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