三原町

三原町
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

三原駅所在地。山陽道のほぼ中央広島県の東南部沼田川口の小平野にあり、内海に面し東西約4.5km、南北約3.7km、面積は約5.6km²、広島の支藩浅野氏の城下でした。三原城は安土桃山時代の天正年間(1573~1592年)小早川隆景が築いたもので、現在その一部の石壁、濠跡などが残り公園となっています。産業は麻糸、帆布等の工産のほかに酒の醸造および紡績業が盛んです。この地の酒造業は古くから著名で、清酒を主とし、焼酎、白酒、味淋をも醸造し、年産額160万円におよんでいます。町内の繁華な通は西町、下町です。人口は1万3,000人。

※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行

令和に見に行くなら

名称
三原町
かな
みはらちょう
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
備考
合併により三原市となっています。
住所
広島県三原市
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

三原驛所在地。山陽道の略中央廣島縣の東南部沼田川口の小平野にあり、內海に面し東西約四粁半、南北約三粁七、面積は約五方粁六、廣島の支藩淺野氏の城下であつた。三原城は天正年閒小早川隆景の築いたもので、現にその一部の石壁、濠址などが遺り公園となつて居る。產業は麻絲、帆布等の工產の外に酒の釀造及紡績業が盛である。この地の酒造業は古くより著名で、淸酒を主とし、燒酎、白酒、味淋をも釀造し、年產額百六十萬圓に及んで居る。町內の繁華な通は西町、下町である。人口一萬三千。

三原のみどころ