下道氏墓

下道氏墓[指定史蹟]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

圀勝寺の東南約0.5kmにあります。丘陵の傾斜面に築造された墳墓で、江戸時代中期の元禄12年(1699年)、和銅元年の銘文のある骨蔵器を発見しました。墓域に石棺があり骨蔵銅器を収めてあった外盒で俗に唐臼と称し、直径102cm、高さ64cmの身部および蓋の残欠を遺存しています。なお、現場付近からはその後墓誌断片、陶土器破片、和銅銭等を発見し、奈良時代における墓制を見ることができる貴重な遺跡です。

※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行

令和に見に行くなら

名称
下道氏墓
かな
しもつみちしはか
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
岡山県小田郡矢掛町東三成
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

國勝寺の東南約半粁にある。丘陵の傾斜面に築造せられた墳墓で、元祿十二年、和銅元年の銘文ある骨藏器を發見した。墓域に石棺あり骨藏銅器を收めてあつた外盒で俗に唐臼と稱し、直徑二尺七寸、高さ一尺七寸の身部及蓋の殘缺を遺存して居る。尙、現場附近からはその後墓誌斷片、陶土器破片、和銅錢等を發見し、奈良時代に於ける墓制を見るに足る貴重な遺跡である。

井原のみどころ