風浪宮
風浪神社(風浪宮)[縣社]
昭和初期のガイド文
佐賀線筑後大川駅の東1km、三潴郡大川町酒見にあり、少童命、息長足姫命、住吉神、高良玉垂命を祀ります。神功皇后が三韓征伐の帰途、海神に祈って風浪の難を免れたので、この地に宮殿を造り少童命を祀られたのが起こりであると伝えています。
本殿[国宝] 三間社流造、屋根杮葺、室町時代の永禄3年(1560年)領主蒲生鑑成の再建となり、構造は簡単ですが手法は非常に巧妙です。
五層石塔[国宝] 正平塔と称され、各層四面に仏、天人等の像を彫刻し、さらに台石の四面に銘文が刻まれています。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 風浪宮
- かな
- ふうろうぐう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 福岡県大川市酒見726-1
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同筑後大川驛の東一粁、三潴郡大川町酒見にあり、少童命、息長足姬命、住吉神、高良玉垂命を祭る。神功皇后三韓征伐の歸途海神に祈りて風浪の難を免れ給うたので、この地に宮殿を造り少童命を祀り給うたのが起りであると傳へる。
本殿[國寶] 三閒社流造、屋根杮葺、永祿三年領主蒲生鑑成の再建にかゝり、構造は簡單であるが手法頗る巧妙である。
五層石塔婆[國寶] 正平塔と稱せられ、各層四面に佛、天人等の像を彫刻し、尙臺石の四面に銘文が刻まれて居る。