龍良山原始林
龍良山原始林[指定天念記念物]
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
厳原町の西南約12km、下県郡豆酸村にあります。龍良山は天道山ともいい、同山の原始林は日本暖帯の純代表林で、次の18種の常緑樹からなります。シイノキ、アカガシ、ウラジロガシ、オガタマノキ、シキミ、クスノキ、ヤブニッケイ、アオガシ、タブノキ、イスノキ、ヒサカキ、サカキ、モッコク、ツバキ、カクレミノ、クロバイ、ハイノキ、ネズミモチ。特にイスノキが最も多く幹の周囲目通3.6mあまりに達するものがあって、アカガシ、タブノキ等とともにその大きさを競っています。このような林相は日本全国ほかに見られません。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 龍良山原始林
- かな
- たてらやまげんしりん
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 長崎県対馬市厳原町豆酘字西龍良
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
嚴原町の西南約一二粁、下縣郡豆酸村にある。龍良山は天道山とも云ひ、同山に於ける原始林は日本暖帶の純代表林にして、下記十八種の常綠樹より成る。しひのき、あかがし、うらじろがし、をがたまのき、しきみ、くすのき、やぶにつけい、あをがし、たぶのき、いすのき、ひさかき、さかき、もつこく、つばき、かくれみの、くろばい、はひのき、ねずみもち。特にいすのき最も多く幹の周圍目通三米六餘に達するものがあつて、あかがし、たぶのき等と共にその大さを競ふ。この如き林相は日本全國他に見るを得ない。