湯郷温泉
湯鄕溫泉
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
津山駅の東南20km、自動車の便があります。吉野川の沿岸にあり、塩垂山の翠微を背負っています。温泉は慈覚大師が白鷺に導かれて浴場を再興したという伝説により鷺の湯温泉とも称されています。弱塩類泉で温度37.5度、人肌加減なので湯治者に長湯癖があり、冬は湯に浸りながら夜を明かす人もあり、それが病に効能があると伝わり、婦人病、胃腸病、貧血症、皮膚病、リウマチなどに効くといいます。旅館は桂木、大野屋、梅田屋ほか数軒。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 湯郷温泉
- かな
- ゆのごうおんせん
- 種別
- 温泉
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 岡山県美作市湯郷
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
津山驛の東南二〇粁、自動車の便がある。吉野川の沿岸にあり、鹽垂山の翠微を負うて居る。溫泉は慈覺大師が白鷺に導かれて浴場を再興したと云ふ傳說により鷺の湯溫泉とも稱せられて居る。弱鹽類泉で溫度三七度五、人肌加減なので湯治者に長湯癖があり、冬は湯に浸りながら夜を明す人もあり、それが病に效ありと傳へ、婦人病、胃腸病、貧血症、皮膚病、リウマチスなどに效くと云ふ。旅館 桂木、大野屋、梅田屋外數軒。