院庄館跡
院庄館址[指定史蹟]
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
院庄駅の西約1km、津山市院庄にあります。土塁を廻らして一区をなしています。もと美作守護職の館跡であると伝え、鎌倉時代の元弘2年(1332年)、後醍醐天皇が隠岐に御遷幸された際の行在所とされ、児島高徳が桜に十字の詩を題したところと称しています。江戸時代中期の貞享5年(1688年)津山藩主森氏の老臣長尾勝明が、遺跡保存のため桜を植え碑を建てて顕彰を計り、維新後作楽神社がその地域内に創祀されました。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 院庄館跡
- かな
- いんのしょうやかたあと
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 岡山県津山市神戸433
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
院庄驛の西約一粁津山市院庄にある。土壘を廻らして一區をなして居る。もと美作守護職の館址であると傳へ、元弘二年後醍醐天皇隱岐に御遷幸の際行在所となし給ひ、兒島高德が櫻樹に十字の詩を題した處と稱して居る。貞享五年津山藩主森氏の老臣長尾勝明、遺蹟保存のため櫻樹を植ゑ碑を建てゝ顯彰を計り、維新後作樂神社がその地域內に創祀せられた。