長勝寺

長勝寺[眞言宗御室派]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

池田村池田にあります。平安時代の弘仁年間(810~824年)弘法大師の開基で江戸時代前期の寛文年間(1661~1673年)の再興です。旧池田八幡本地仏坐像と伝わる小木造坐像が3体あり、中尊阿弥陀、左は薬師、右は地蔵と称されます。いずれも普通の仏像と異なり和服を着けた拱手の像で、首部に仏像の面影がありますが、その他においては神像の姿を現しています。そのうち1体は地蔵菩薩像のようですがほかの2体は何仏とも定め難いものです。時代は鎌倉頃と認められるもので、国宝に指定されています。

※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行

令和に見に行くなら

名称
長勝寺
かな
ちょうしょうじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
香川県小豆郡小豆島町池田1561-1
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同池田村池田にある。弘仁年閒弘法大師の開基で寬文年閒の再興である。舊池田八幡本地佛坐像と傳ふる小木造坐像三軀あり、中尊阿彌陀、左は藥師、右は地藏と稱せられる。何れも普通の佛像と異り和服を著けた拱手の像で、首部に佛像の面影を存するも、その他に於ては神像の姿を現はして居る。そのうち一體は地藏菩薩像の如きも他の二軀は何佛とも定め難い。時代は鐮倉頃と認められるもので、國寶に指定されて居る。

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