弘憲寺

弘憲寺[眞言宗大覺寺派]
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

高松駅の西南約1km、市内浜の町にあります。遍照光院と号し奈良時代の天平中(729~749年)行基の草創といい、後、安土桃山時代の天正17年(1589年)、生駒近規によって再興され、その後江戸時代後期の天保12年(1841年)に罹災し、後また再建されました。本尊の不動明王坐像[国宝]は木造で、頭髪を後方に撫で下げ宝髻を結んで後方に垂らしています。隆々とした肉付で、両腕を力強く左右に張り、不動の威風を示していますが、なんとなく柔らか味があり、藤原時代の作と思われます。

※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行

令和に見に行くなら

名称
弘憲寺
かな
こうけんじ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
香川県高松市錦町2-4-29
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

驛の西南約一粁、市內濱の町にある。遍照光院と號し天平中行基の草創と云ひ、後、天正十七年、生駒近規によつて再興され、その後天保十二年に罹災し、後また再建された。本尊の不動明王坐像[國寶]は木造で、頭髮を後方に撫で下げ寶髻を結んで後方に垂らして居る。隆々たる肉付を有し、兩腕を力强く左右に張り、不動の威風を示して居るが、なんとなく柔か味があり、藤原時代の作と思はれる。

高松のみどころ