鬼ヶ嶽
鬼ケ嶽[指定名勝]
昭和初期のガイド文
備中広瀬駅の南約8km、井笠鉄道矢掛駅からは北約10km、美川村、宇戸村の中間にあり、ともに自動車の便があります。渓山は麗しく、宇戸川に臨んで鬼の釜、神仙峡、月の輪、日の輪、金比羅天、鉢伏岩等の奇勝があります。若葉の頃から紅葉期にかけてはカジカの声が閑静を破って旅情を慰め、春の景色が特によいところです。この景勝の中央部に温泉があって、非常に風致を添えています。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 鬼ヶ嶽
- かな
- おにがたけ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 岡山県井原市
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
備中廣瀨驛の南約八粁、井笠鐵道矢掛驛からは北約一〇粁、美川村、宇戶村の中閒にあり、共に自動車の便がある。溪山麗しく、宇戶川に臨んで鬼の釜、神仙峽、月の輪、日の輪、金比羅天、鉢伏岩等の奇勝がある。若葉の頃から紅葉期にかけては河鹿の聲が閑靜を破つて旅情を慰め、春の景色が殊によい。この景勝の中央部に溫泉があつて、非常に風致を添へて居る。