加江田渓谷
家一鄉峽
昭和初期のガイド文
双石山の南から東を流れる加江田川約8kmの間をいいます。山仮屋街道の黒坂から左折して竹内、丸野を南下すれば傘淵、瓢箪淵、柴堰、蛇ヶ淵等の景勝があり、鬱蒼とした樹林の間、渓流のせせらぎ、紺碧の淀み、次から次へと渓谷美を展開し、やがて家一郷の一軒家に達します。ここはトクソの山懐で、渓の奥に団左衛門、清之亟の2滝があり、さらに上流には清家の滝、鮎返りの淵、となせが淵等の景勝があります。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 加江田渓谷
- かな
- かえだけいこく
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 宮崎県宮崎市鏡洲家一郷
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
雙石山の南から東を流れる加江田川約八粁の閒を云ふ。山假屋街道の黑坂から左折して竹內、丸野を南すれば傘淵、瓢箪淵、柴堰、蛇ケ淵等の勝あり、鬱蒼たる樹林の閒、溪流のせゝらぎ、紺碧の淀み、次から次へと溪谷美を展開し、やがて家一鄕の一軒家に達する。こゝはトクソの山懷で、溪の奧に團左衞門、淸之亟の二瀧があり、尙上流には淸家の瀧、鮎返りの淵、となせが淵等の勝がある。