圓清寺
圓淸寺[淨土宗]
※現代の景観です。
昭和初期のガイド文
室木線八尋駅の東2km、筑豊本線筑前植木駅からは西約2km、鞍手郡劔村中山にあり、ともに自動車の便があります。寺宝の不動明王および二童子像三軀は木造で、中尊不動は坐像、全身にわたって破損腐朽が進んでいますが、顔面部の手法は明らかに藤原時代の特色を示し、全体の均衡もよく往時の美しさを偲ぶに足るものがあります。二童子は高さ91cm、やはり激しく腐朽破損していますが、中尊と同時の作で、いずれも国宝に指定されています。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 圓清寺
- かな
- えんせいじ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 福岡県鞍手郡鞍手町中山1404
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
室木線八尋驛の東二粁、筑豐本線筑前植木驛からは西約二粁、鞍手郡劔村中山にあり、共に自動車の便がある。寺寶の不動明王及二童子像三軀は木造で、中尊不動は坐像、全身に亙りて破損腐朽甚だしいが、顏面部の手法は明かに藤原時代の特色を示し、全體の均衡も宜しく往時の美しさを偲ぶに足るものがある。二童子は高さ三尺、甚だしく腐朽破損して居るが、中尊と同時の作で、何れも國寶に指定されて居る。