愛宕山演奏所

愛宕山演奏所
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

愛宕山公園にあり、大正14年(1925年)の開始で当時は放送所として電力1km、波長375mで送波していましたが、昭和3年(1928年)新郷放送所を新設し、電力10km、波長345mの送波を開始してからは単に演奏所となり、電流電話で新郷と連絡しています。演奏室は講演、邦楽、洋楽の三室に分かれています。機械装置は予備放送機として保持されています。聴取者数は開設当時は約12万6,000ほどでしたが、昭和4年(1929年)には約30万に至っています。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
愛宕山演奏所
かな
あたごやまえんそうじょ
種別
レジャー
状態
現存しない
備考
現在はNHK放送博物館となっています。当時の建物などは現存していません。

日本案内記原文

愛宕山公園にあり、大正十四年の開始で當時は放送所として電力一粁、波長三七五米で送波して居たが、昭和三年新鄕放送所を新設し、電力一〇粁、波長三四五米の送波を開始してからは單に演奏所となり、電流電話で新鄕と連絡して居る。演奏室は講演、邦樂、洋樂の三室に分る。機械裝置は豫備放送機として保持されて居る。聽取者數は開設當時は約十二萬六千に過ぎなかつたが、昭和四年には約三十萬に及ぶ。

芝・麻布・品川のみどころ