銀座通り
銀座通
昭和初期のガイド文
京橋から新橋まで延長約1kmの街路、明治5年(1872年)頃洋風の商店が造られてから次第に繁栄を増し、今は小売店街として市内目貫の地となりました。百貨店には松屋、松坂屋、時計店には天賞堂、服部、食料品店には明治屋、亀屋、文房具店には伊東屋、鳩居堂などここにあります。銀座通りというのは安土桃山時代の慶長7年(1602年)駿府からここに銀座を移し、銀を吹いて貨幣を鋳造したことに起源し、その銀座は今の二丁目にありましたが江戸時代後期の寛政12年(1800年)蠣殻町へ移されています。
※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 銀座通り
- かな
- ぎんざどおり
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 備考
- 商店としては残っている店もあれば、もちろんなくなっている店もあります。
- 住所
- 東京都中央区銀座
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
京橋から新橋まで延長約一粁の街路、明治五年頃洋風の商店を造營してから漸次繁榮を增し、今は小賣店街として市內目貫の地となつた。百貨店には松屋、松坂屋、時計店には天賞堂、服部、食料品店には明治屋、龜屋、文房具店には伊東屋、鳩居堂などこゝにある。銀座通と云ふは慶長七年駿府からこゝに銀座を移し、銀を吹き貨幣を鑄造したのに起源し、その銀座は今の二丁目にあつたが寬政十二年蠣殼町へ移された。