榴岡公園

榴ケ岡公園
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

仙台駅の東1.5km、東公園ともいいます。昔はツツジが沢山ありました。また園の東にあたる地は昔の宮城野で、もとハギ、オミナエシなどが生い繁っていたところで古歌にも詠まれていますが、現在は陸軍の用地となっています。現在園内には樹齢250年におよぶ枝垂桜数十株が枝を交え花の季節には盛観を極め、指定の名勝地となっています。ここにある釈迦堂は藩主伊達綱村が江戸時代中期の元禄8年(1695年)生母三沢初子の冥幅を祈るため建立して、その持仏を安置したものです。その由来を記した碑が堂の前に立っています。

※底本:『日本案内記 東北篇(初版)』昭和4年(1929年)発行
榴岡公園

令和に見に行くなら

名称
榴岡公園
かな
つつじがおかこうえん
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
宮城県仙台市宮城野区榴ヶ岡
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

驛の東方一粁半、東公園とも云ふ。昔はつゝじが澤山あつた。また園の東方にあたる地は昔の宮城野で、もと萩、女郞花などの生ひ繁つた處で古歌にも詠ぜられて居るが、今は陸軍の用地となつて居る。現今園內には樹齡二百五十年に及ぶ枝垂櫻數十株枝を交へ花時には盛觀を極め、指定の名勝地となつて居る。こゝにある釋迦堂は藩主伊達綱村が元祿八年生母三澤初子の冥幅を祈るため建立して、その持佛を安置したものである。その由來を記した碑が堂の前に立つて居る。

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