西根神社

西根神社
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

十綱橋の東約0.5km、湯野村にあり、明治18年(1885年)の創建で、古河重吉を祀ります。重吉は江戸時代前期の元和、寛永の頃(1615~1644年)、信夫、安達2郡の代官で当時摺上川の水を引いて下堰と上堰との開鑿を計り、元和4年(1618年)に工を起し、寛永2年(1625年)に完成しました。以来今に至って上堰は桑折方面、下堰は瀬ノ上方面の耕地に灌漑の便を与えています。寛永2年および正徳3年(1713年)にその徳を頌して穴原に碑を建てました。それらの碑は今、西根神社の境内に移されています。

※底本:『日本案内記 東北篇(初版)』昭和4年(1929年)発行

令和に見に行くなら

名称
西根神社
かな
にしねじんじゃ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
福島県福島市飯坂町湯野高畑2
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

十綱橋の東約半粁、湯野村にあり、明治十八年の創建で、古河重吉を祀る。重吉は元和、寬永の頃、信夫、安達二郡の代官で當時摺上川の水を引いて下堰と上堰との開鑿を計り、元和四年に工を起し、寬永二年に完成した。爾來今に至つて上堰は桑折方面、下堰は瀨ノ上方面の耕地に灌漑の便を與へて居る。寬永二年及正德三年にその德を頌して穴原に碑を建てた。それらの碑は今、西根神社の境內に移されて居る。

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