三次町
三次町
昭和初期のガイド文
芸備鉄道三次駅の北約1km、江川上流にある三次盆地に位置し、春秋の頃、濃霧が山野を隠して大海のようになり、霧の海を現出します。夏は川に鵜飼が行われ、6月1日から9月末日が遊覧の好時期です。尾関山は桜の名所であり、また町内に赤穂浅野氏の遺臣、菅谷半之亟の寓居甲斐庵、頼杏坪の住宅運甓庵があります。人口は7,000人。
※底本:『日本案内記 中国・四国篇(初版)』昭和9年(1934年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 三次町
- かな
- みよしちょう
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 備考
- 現在の三次市です。
- 住所
- 広島県三次市
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
藝備鐵道三次驛の北約一粁、江川上流にある三次盆地に位し、春秋の頃、濃霧山野を隱して洋々海の如く、霧の海を現出する。夏は川に鵜飼が行はれ、六月一日から九月末日が遊覽の好時期である。尾關山は櫻の名所であり、また町內に赤穗淺野氏遺臣菅谷半之亟の寓居甲斐庵、賴杏坪の住宅運甓庵が存する。人口七千。