勝持寺(花の寺)

勝持寺(花の寺)[天臺宗]

昭和初期のガイド文

大原野村大原野にあり、境内は桜が多いので花の寺と呼ばれます。白鳳8年天武天皇が役小角に勅して創立させたものと伝え、本堂の西の不動堂には役小角像を安置し、またその西南山上約0.5kmのところには役小角岩窟があります。不動堂の東の西行庵には西行の像を安置し、そのそばの西行桜は西行の手植と伝えられています。

  • 宝物
  • 薬師如来坐像[国宝] 一体 本堂の本尊で鎌倉時代の作です。
  • 薬師如来坐像[国宝] 一体 高さ台座とも20cm、檀像風の小彫刻で、光背は瓢形の扁平な板に、浮彫で一面に実相華を地として七仏および十二神将を半肉彫とし、また台座にも浮彫の装飾があります。
※底本:『日本案内記 近畿篇 上(初版)』昭和7年(1932年)発行

令和に見に行くなら

名称
勝持寺(花の寺)
かな
しょうじじ(はなのてら)
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
京都府京都市西京区大原野南春日町1194
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同大原野村大原野にあり、境內櫻樹が多いので花の寺と呼ばれる。白鳳八年天武天皇役小角に敕して創立せしめられたものと傳へ、本堂の西の不動堂には役小角像を安置し、またその西南山上約半粁の所には役小角岩窟がある。不動堂の東の西行庵には西行の像を安置し、その傍の西行櫻は西行の手植と傳へられる。

  • 寶物
  • 藥師如來坐像[國寶] 一軀 本堂の本尊で鐮倉時代の作である。
  • 藥師如來坐像[國寶] 一軀 高さ臺座共五寸二分、檀像風の小彫刻で、光背は瓢形の扁平な板に、浮彫で一面に實相華を地として七佛及十二神將を半肉彫とし、また臺座にも浮彫の裝飾がある。

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