日向神峡

日向神
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

南筑軌道黒木訳から東16km、八女郡矢部村にあり、羽犬塚から自動車の便があります。矢部川の上流大淵村の東部から矢部村の境にわたり、約2.2kmの間渓谷美が見られ、釣鐘岩を中心として亀岩、黒岩、鯰岩、千畳敷岩、男徳女徳、天戸岩、螺貝岩、蹴洞岩、正面岩、七福神岩等の名勝があります。川の右岸にある湯の瀬温泉は日向神明神の御産湯に汲まれたと伝えています。日向神は天孫瓊々杵尊のことです。この付近一帯史蹟に富み、紅葉の季節は探勝者が多いところです。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
日向神峡
かな
ひゅうがみきょう
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
福岡県八女郡矢部村北矢部日向神
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

同南筑軌道黑木譯より東一六粁、八女郡矢部村にあり、羽犬塚から自動車の便がある。矢部川の上流大淵村の東部より矢部村の境に亙り、約二粁二の閒溪谷美を呈し、釣鐘岩を中心として龜岩、黑岩、鯰岩、千疊敷岩、男德女德、天戶岩、螺貝岩、蹴洞岩、正面岩、七福神岩等の名勝がある。川の右岸にある湯の瀨溫泉は日向神明神の御產湯に汲まれたと傳へて居る。日向神は天孫瓊々杵尊のことである。この附近一帶史蹟に富み、紅葉の季節は探勝者が多い。

八女・筑後のみどころ