福島公園の石人

福島公園石人
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

羽犬塚駅乗換南筑軌道福島下車、八女郡福島町にあります。安土桃山時代の慶長年間(1596~1615年)田中吉政が居城した福島城址で、園内に石人、石馬等が多数集められています。古く築城の際一条の石神山から持運んだものといい、また日露戦役記念碑建設の時発見したものがあり、現在、2か所に集められています。円体石人で甲を着けたものおよび褌を締めた腰部あり、その他胴部、頭部の断片、女体で乳房を露出したもの、円体石人の座形のもの、石馬の胸部等があります。江戸時代末期の文久2年(1862年)高良山座主撰文の碑が建っています。

※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行

令和に見に行くなら

名称
福島公園の石人
かな
ふくしまこうえんのせきじん
種別
見所・観光
状態
現存しない
備考
福島城跡の公園は現在「八女公園」という名になっていますが、石人は置かれていないように思われます。

日本案内記原文

羽犬塚驛乘換南筑軌道福島下車、八女郡福島町にある。慶長年閒田中吉政が居城した福島城址で、園內に石人、石馬等が多數集められて居る。古く築城の際一條の石神山より持運んだものと云ひ、また日露戰役記念碑建設の時發見したものがあり、今、二個所に集められて居る。圓體石人で甲を著けたるもの及褌を締めた腰部あり、その他胴部、頭部の斷片、女體にして胸乳を露はしたもの、圓體石人の座形のもの、石馬の胸部等がある。文久二年高良山座主撰文の碑が建つて居る。

八女・筑後のみどころ