黒木の大藤
黑木の藤[指定天然記念物]
昭和初期のガイド文
南筑軌道黒木下車、八女郡黒木町字上前、祇園神社境内社殿の前にあります。根元の総周囲約6.5m、地上約2mで2本の太い枝に分かれ、さらに数本の支幹があります。藤棚の長さで測ることができる枝張りは東西約54.5m、南北約7.3mです。室町時代の応永2年(1395年)3月後西征将軍良成親王の植栽と伝えられ、両度の火災に遭いましたが、年々開花し、花穂1.2mほどに達し、紫藤の老樹かつ巨樹として代表的なものです。
※底本:『日本案内記 九州篇(六版)』昭和13年(1938年)発行
令和に見に行くなら
- 名称
- 黒木の大藤
- かな
- くろぎのおおふじ
- 種別
- 見所・観光
- 状態
- 現存し見学できる
- 住所
- 福岡県八女市黒木町黒木5-2
- 参照
- 参考サイト(外部リンク)
日本案内記原文
同南筑軌道黑木下車、八女郡黑木町字上前祇園神社境內社殿の前にある。根元の總周圍約六米半、地上約二米にて二本の太き枝に分かれ、尙數本の支幹がある。藤棚の長さにて測れる枝張りは東西約五四米半、南北約七米三である。本樹は應永二年三月後西征將軍良成親王の植栽と傳へられ、兩度の火災に遇つたが、年々開花し、花穗一米二除に達し、紫藤の老樹且巨樹として代表的のものである。