日光湯元温泉

日光湯元溫泉
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

湯ノ湖の湖畔に位置し、中禅寺湖からはバスでアクセス可能です。温泉は硫化水素の香りを含む硫黄泉であり、旅館の内湯に加えて「鶴の湯」「中の湯」「笹の湯」「自在湯」「蓼の湯」といった施設があります。温泉の温度はおおむね100度から149度で、リウマチ、皮膚病、感染症、呼吸器系疾患、婦人病などに効能があるとされています。温泉地は海抜約1,550mに位置し、西に白根山、北に温泉岳、東に三岳が連なり、南には開けた湯ノ湖の青い湖面と、遠くには男体山の雄大な姿を望むことができます。宿泊施設には「南間ホテル」「板屋」「渡辺」「釜屋」「米屋」などがあり、「南間ホテル」には外国人向けの設備も備わっています。

湯ノ湖では夏季にマス釣りを楽しむことができ、紅葉は10月初旬から見頃を迎えます。

湯元からは白根山への登山が日帰りで可能です。また、金精峠を越えて群馬県の菅沼や丸沼へは12km、噴泉塔や八丁の湯を経由して川俣温泉へは20kmの距離です。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行

令和に見に行くなら

名称
日光湯元温泉
かな
にっこうゆもとおんせん
種別
温泉
状態
現存し見学できる
住所
栃木県日光市湯元
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

湯ノ湖畔にあり、中宮祠から自動車の便がある。硫化水素臭を帶ぶる硫黃泉で、旅館の内湯の外に鶴の湯、中の湯、笹の湯、自在湯、蓼の湯などあり、溫度は百度乃至百四十九度、リウマチス、皮膚病、花柳病、呼吸器病、婦人病などに効くと云ふ。地は海拔約一、五五〇米、西に白根山、北に溫泉岳、東に三岳の連山を繞らし、南の方ひとり開けて湯ノ湖の靑藍に面し遙に男體山の偉大なる山容が仰がれる。旅館は南間ホテル、板屋、渡邊、釜屋、米屋、南間には外人向の設備もある。

湯の湖は夏は鱒釣の樂あり、紅葉は十月初旬既に美觀を粧ふ。

湯元からは白根山登山は一日行程としてよく、また金精峠を越えて奥上州の菅沼、丸沼へは一二粁、噴泉塔八丁の湯を經て川俣溫泉までは二〇粁である。

中禅寺湖のみどころ