湯ノ湖

湯ノ湖
※現代の景観です。

昭和初期のガイド文

中禅寺湖の北12km、前白根山の東麓、海抜1,543mの高地に位置しています。南北に1kmの長さを持ち、面積は0.25平方kmです。東岸には「兎島」と呼ばれる半島が突き出ており、対岸との距離は約300mです。北岸の湯平を除く三面を山々に囲まれており、湖畔では秋になると紅葉が美しい景観を楽しめます。湖の排水口は南端にあり、岩石によって二つに分かれた後、再び合流して湯滝となります。湖底は浅めで、最も深い部分でも13.5mです。湖水はやや黄色がかった透明度の高い水で、湖の成因は閉塞湖に分類されます。これは、石英斑岩を基盤とする渓谷が、太郎山の溶岩流によってせき止められたことにより形成されたものです。

※底本:『日本案内記 関東篇(初版)』昭和5年(1930年)発行
湯ノ湖

令和に見に行くなら

名称
湯ノ湖
かな
ゆのこ
種別
見所・観光
状態
現存し見学できる
住所
栃木県日光市湯元
参照
参考サイト(外部リンク)

日本案内記原文

中宮祠の北一二粁、前白根山の東麓、海拔一、五四三米の高地にあり、南北の長さ一粁、面積〇、二五方粁。東岸には兎島半島が突出して、對岸との距離三〇〇米に迫つて居る。北岸の湯平を除いては三面山に圍まれ、湖畔は秋季紅葉の美觀を呈する、排水口は南端にあり、岩石に堰れて二つに分れ後合して湯瀧となる。湖底は一般に淺く最深一三米半、水色は九號乃至一〇號で黃色を帶びて居る。湖の成因より閉塞湖に屬し、石英斑岩を基底とする溪谷が、太郞山の熔岩のために堰き止められて水を湛へたものである。

中禅寺湖のみどころ